2012/10/22


長らくご無沙汰しております。山内です。
ブログへのアップは久しぶりですが、我々は現在も月一回程度の頻度で集まり、今後の本格始動の時期を見据えて、互いの意見を交換する場を設けているところです。
弊団体メンバーも社会人2年目となり、公私ともに充実しているメンバーが多く、ブログ等の場で定期的に活動のご報告もせねば、と思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
 
さて、10月20日(土) の月1定例のミーティングで行った、ディスカッションの模様を、我々自身の備忘録を兼ねてご報告します。
今回のミーティングでは、日経新聞の特集記事「未来面2012」に掲載された、経営者の提言「ふたたび世界をリードする日本を始めよう 三井不動産・岩沙弘道会長」をもとにして、各人の意見交換を兼ね、議論を行いました(元記事は、日経WEBサイトにてご確認いただければ幸いです)。ディスカッションでは、筆者の主張である、「日本は、今後世界各国が直面するであろう課題をいち早く解決できうる立場として、再び世界をリードするべき」という主張に対し、各人が自らの賛否を表明し合いました。最後には、時間の制約から、日本が課題解決先進国となるためには具体的にどうすればいいのか等の発展的な結論にまでは至らなかったものの、お互いの、これまでの仕事上での経験に裏打ちされた国家観や社会の現状認識を聞くことができ、刺激的でした。
 
以下、簡単にディスカッションで出た意見を紹介します。


意見A)日本が課題先進国になるべきだとは思うが、今の日本政府の政策や意志決定の構造をみていると、他の国の1歩2歩先の政策をできるようには見えず、今後も他国よりも先進的な取り組みを行えるようにはなれないだろう。課題先進国となるためには、統治システムの改革が必要になる。

 
意見B)何も、国単位でものごとを考える必要ないし、国を挙げてやろうとしてもできはしないだろう。政府の役割はあくまで最低限のインフラの整備であり、個々の日本人・企業が、課題解決能力を有し、国際的な視野を持ち、世界中の人々と対峙・協働すればそれでよい。そして日本に適用すべきものは逆輸入すればよい。明治時代、坂本竜馬は土佐から飛び出し日本大で物事を考え、行動していた。それとのアナロジーで考えれば、今の日本人は、日本から飛び出し世界大で物事を考え、行動できさえすればいい。少し飛躍するが、日本には世界と同様の誇れる文化や価値観(漫画や奥ゆかしさなど)があり、課題解決先進国になることは、そのような特有の財産を失いかねなく、基本的には日本の財産・長所を伸ばしてく、大切にしていく方向でよいと思う。そして、明治時代のエリート教育のように一部の人間が日本の短所・問題点を把握・認識して、上記のように行動を起こせばよいし、行動を起こせる仕組みを用意すればよい(例えば、ダボス若手メンバーの養成とか)。

 
意見C)グローバル都市ランキングにおいて、経済的にはトップクラスの東京が文化・交流面での弱さからトップランクに入ることができていない例に示されているように、経済、環境、技術開発の分野では世界をリードすることはできるかもしれないが、文化・交流といった分野では世界をリードすることはできないだろう。
 

意見D)企業は国籍などあってないようなものだが、国民はなかなか自由に住む国を移ったりできないので、今回の国を単位にしたテーマ設定もあながち無意味ではない。日本は課題先進国になるべきであり、それ以外に希望が持てる針路は思いつかない。少子化、高齢化、災害など、逆境こそが日本の財産だと思う。日本は国内外のヒトモノカネ知恵を集めて課題解決する実験場になりえるのではないか。また、政府にもできることの限界はあるわけで、それを認めることで、傍観者・評論家に徹する国民に当事者目線になってもらえないだろうか。一方で、
 
政府は社会のビジョンを示す「旗振り役」をもっとするべきで、国として決めた方針をちゃんと広報・コミュニケーションし、国民一人一人の目線を合わせていく必要がある。

以上です。


2 件のコメント:

  1. 侍の皆様お元気ですか?島根の三浦です。
    久しぶりに覗いたら更新されていて嬉しく思いました。
    議論の内容、興味深く読ませていただきました。
    効率やカネが第一だったやり方では社会が立ち行かなくなってきて、
    今一度日本のこれからの方向性を僕たち世代が考えていく時ですね。
    私はアクターはあくまで政府ではなく一般人・一般企業であって、
    それらの作り出す価値を集約して世界に広げていくことが政府の役割であるように考えます。
    特に私は今考えが地方に偏っているので、
    地方(というか都会を含む全国)の持つ価値を日本の価値として集約し発信していく機能が政府に求められると思います。

    話は変わりますが最近、同世代には本質的な幸せや豊かさを見つめる力を持った”やさしい人”が多くいるように感じます。
    その人たちは感受性豊かで光るものを持っていますが、同時に、
    多くの場合精神的な弱さを持っていたり社会的弱者であったりするせいで今の社会では生きづらい思いをしている人たちでもあります。
    私自身、似たような弱さを抱えているのですが、類は友を呼ぶのか、島根に来てからそういった方によく会います。

    しかしなかなかどうして、不器用な彼らは地方でたくましく生きています。
    今そういった若者たちと一緒に大田市のまちあるきにかかわっていますが、
    地元の人や私と同じくIターンの人も含め、皆この土地を愛しています。
    まちあるきを通して自分たちの足元にある価値(=宝物)を見つめ、
    地域資源(この言葉はあまり好きではありませんが)を生かしていく術を探っているのです。
    古民家や寺社建築、昭和に取り残された商店街、焼き物・織物といった手仕事、人の縁やコミュニティの形態など、
    いろいろなところから面白さを発見できます。
    少子高齢化の最先端と言われる島根県で生活し、今、少しずつ日本の宝物が見えてきました。
    新しく物を作るのではなく、今あるものを活かして、もう一度世界に誇れる日本を作っていきたいと考えるようになりました。
    理想を言えば、大量生産・大量消費型社会から脱却し、本来日本人が持っていた自然と共生する生活文化を少しでも取り戻して循環型社会にシフトできるといいなと思っています。

    意見Cにあるように、
    文化・交流というフィールドで日本が持っているポテンシャルを発揮できていないのは非常に残念というか危機的なことだと思います。
    日本がこれまで経済成長の陰で見捨ててきたものが、実は一番日本らしく、価値のあるものだったのではないでしょうか。
    私は今地方で根っこを生やしながら生きていますが、土地の魅力を知れば知るほど改めてそれを感じています。

    非常に長くなってしまいすみません。また中央にいる侍のみなさんといいコミュニケーションをとって思いを共有していけたらいいなと思います。
    またぜひ島根に来てくださいね。
    というか来月下旬上京しますので飲みませんか?
    11月23・25の夜あたりご予定いかがでしょうか?的なメールを鈴木さんにしたのですが未だ返事がありません。涙
    また改めてお誘いします。

    P.S.
    現在日本橋で計画されているM不動産の新しい商業施設に店を出さないかというお話がきていて、どうなるか動向を見ています。
    当社に目を付けるとはさすがです。なんちゃって。

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  2. 類さん

    お久しぶりです。山内です。ご連絡ありがとうございます。

    お誘いありがとうございます。ぜひ飯食いましょう!11月23か25で、他のメンバーに都合を聞いてみますね。

    頂いたコメントについてですが、政府の役割については、なかなか思うところが多いのでまた直接お会いしてお話ししたいと思いますが(笑)、同世代のおっしゃるような”やさしい人”が多い、というお話は、初めて聞いたので大変興味深いと思いました。関連する話としては、私の場合は、常に前ばかり見ていて後ろを振り返る時間をあまり持つことができない生活を送っているのですが、私は、自分のものの考え方と、私のような生活をしている人と真逆の生活をしている人の視点・ものの考え方があまりにもギャップがあるような気がして、両方の視点はどこでうまく昇華するのだろうかと、(特にデモ隊の方の主張を聞いた時などに)思っています。

    日本が今後食っていくためには、地方をどう日本経済・社会のフロント(orミドル?)ランナーとして復活させていくかも大きな課題となると思います。これは私も答えを見つけることができていません。


    それじゃあ続きは飲みの席でできればと思います!

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